最安値より先に、各社へ伝える条件をそろえる
引越し料金は、荷物量、移動距離、日時、建物条件、依頼する作業で変わります。一括見積もりでは、各社へ同じ条件を伝え、書面の総額・作業範囲・追加料金の条件・補償を比較してください。
連絡の多さが心配なら、申込み前に「連絡手段を指定できるか」「何社へ情報が送られるか」「個人情報の利用停止方法」を確認します。
一括見積もりと個別見積もり、どちらを使う?
| 比較方法 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|
| 一括見積もり | 対応できる会社を短時間で探し、料金の幅を知りたい | 連絡方法、情報が送られる会社数、利用規約を申込み前に確認 |
| 個別見積もり | 頼みたい会社が決まっている、連絡先を絞りたい | 同じ条件を毎回伝え、見積書の項目をそろえる手間がある |
| 訪問・ビデオ見積もり | 荷物が多い、大型家具や特殊作業がある | 見積もり後に荷物や作業条件が変わったら早めに連絡 |
引越し見積もり比較の進め方|7手順
- 1
希望日と許容できる時間帯を決める
第一希望だけでなく、前後の日程、午前・午後・時間指定なしの可否も整理します。条件を変えた安い案を聞く場合も、各社へ同じ範囲を伝えます。
- 2
荷物リストを同じ基準で作る
大型家具・家電の寸法、段ボール予定数、自転車、屋外用品まで記録します。処分予定品と運ぶ品を分け、見積もりごとに数量が変わらないようにします。
- 3
建物と搬出入の条件を伝える
階数、エレベーター、玄関や廊下の幅、トラックを停められる場所、養生範囲を伝えます。吊り作業や長い横持ちが必要か分からない場合は事前に相談します。
- 4
連絡方法と個人情報の扱いを確認する
電話・メール・SMSのどれで連絡が来るか、提携先へ何が共有されるかを利用規約で確認します。仕事中に電話へ出にくい場合は、希望する時間帯や連絡手段を指定できるサービスを選びます。
- 5
2〜3社の書面見積もりへ絞る
概算だけで決めず、候補には総額と内訳が分かる見積書を依頼します。荷物が多い場合やオンラインで判断しにくい場合は、訪問・ビデオ見積もりで申告漏れを減らします。
- 6
総額・作業・補償を横並びにする
基本料金だけでなく、梱包、エアコン、洗濯機、資材、道路・駐車条件などを含めた支払総額で比較します。破損時の連絡先、補償対象、免責も確認します。
- 7
決定後の変更条件を記録する
契約先、料金、作業範囲、支払方法、キャンセル条件を保存します。荷物、日時、住所、作業内容が変わったら、追加料金の有無を早めに書面で確認します。
見積書でそろえる12項目|確認リスト
| 項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 1. 引越し日時 | 作業開始時間、時間幅、到着予定、遅延時の連絡 |
| 2. 車両 | 車両サイズ、台数、積み切れない場合の対応 |
| 3. 作業員 | 人数、依頼者側で手伝いが必要か |
| 4. 荷物量 | 大型品、段ボール数、自転車、申告漏れ時の扱い |
| 5. 梱包・開梱 | どこまで料金に含まれるか |
| 6. 資材 | 段ボール、テープ、ハンガーボックス、回収費用 |
| 7. 家電作業 | エアコン、洗濯機、食洗機などの脱着と追加工事 |
| 8. 特殊作業 | 吊り上げ、階段、長距離の搬出入、養生 |
| 9. 実費 | 高速道路、フェリー、駐車場、保管、立替金 |
| 10. 支払総額 | 税込総額、支払方法、当日追加になり得る費用 |
| 11. 補償 | 破損・紛失時の窓口、対象外、申告期限 |
| 12. 解約・延期 | 適用約款、手数料率、既に着手したサービスの費用 |
3社の支払予定額を同じ条件で比較
見積書の税込総額に、まだ含まれていない追加費用を足し、確定した値引きだけを引いて比較します。会社名と金額は外部へ送信・保存されません。
1社以上の見積金額を入力すると、ここに比較結果が表示されます。
一括見積もり後の電話を減らす確認ポイント
- 連絡方法をメール・SMSなどに指定できるか
- 情報が送られる事業者数を申込み前に確認できるか
- 連絡可能な時間帯を指定できるか
- 不要になった後の連絡停止方法が明記されているか
- 個人情報の利用目的と第三者提供先が分かるか
見積料・手付金・キャンセルの基本
標準引越運送約款では、見積料は原則無料で、見積もり時の内金・手付金も請求しないとされています。下見費用が必要な場合は、見積もり前の通知と了解が必要です。
利用者都合で解約・延期する場合の上限は、標準約款の例で前々日20%、前日30%、当日50%です。すでに実施・着手した附帯サービスの費用が別に生じる場合があります。事業者独自の認可約款や契約条件が適用されることもあるため、受け取った約款と見積書を優先して確認してください。
「安い概算」だけで即決しない
国民生活センターには、オンライン見積もり後の積み残し、当日の追加料金、契約前に受け取った段ボールの返送料、荷物や建物の傷に関する相談が寄せられています。申告した荷物と条件、最終見積書、引越し前後の写真を残してください。
引越し一括見積もりのよくある質問
引越し見積もりは何社くらい比較すればよいですか?
社数に決まりはありません。まず対応可能な候補を集め、同じ条件で回答がそろった2〜3社を詳しく比べると、金額だけでなく作業範囲や補償も確認しやすくなります。
一括見積もりを使うと電話がたくさんかかってきますか?
連絡方法や連絡件数はサービスと参加事業者によって異なります。申込み前に、連絡手段を指定できるか、何社へ情報が送られるか、個人情報の利用目的と停止方法を確認してください。
引越しの見積もりは無料ですか?
標準引越運送約款では見積料を請求しません。ただし、下見に費用がかかる場合は、事業者が見積もり前に金額を知らせ、利用者の了解を得ることになっています。実際に適用される約款も確認してください。
オンライン見積もりだけで契約しても大丈夫ですか?
単身で荷物が少ない場合などは便利ですが、荷物量や搬出入条件の申告が不足すると積み残しや追加料金につながります。大型家具、階段、吊り作業、長い搬出距離などがある場合は、訪問やビデオでの確認も検討してください。
契約前に置いていかれた段ボールは使ってよいですか?
契約しない場合の買取りや返送料が問題になることがあります。受け取る前に、契約しなかった場合の返却方法と費用を確認し、依頼先を決めるまでは開封しないほうが安全です。
公式情報で確認する
契約条件は事業者や見積内容で変わります。契約前に実際の見積書と約款を確認してください。